素朴な疑問【3】
…想像してみよう

「バトーさんが[お母さん]かあ〜」
「[お父さん]に隠れてこっそりぼくらに天然オイルくれるのv」
「うんうん、そんな感じそんな感じ〜」
「でねー、いいことすると褒めてくれるんだよね」
「うん、褒めてくれるのー」
「いいよね〜」
「すごくいいよねー」
「[母親]っていうと一般的に台所に立ってご飯作ってくれるイメージもあるけど…」
「………」
「………」
「………」

 ブツッ!

「………」
「………」
「………」
「…ハッ!!」
「あああ、アブナイアブナイっ」
「危なかったよ〜」
「ひえ〜っ」
「ピンクのエプロン着けたバ…」
「考えるんじゃないっ!!」
「似合わなすぎて気色悪いどころか…」
「AI回路が焼き切れるかと思ったよ〜」
「怖かった〜」
「うんうん、こ、怖かったー」
「この件はこれ以上、考えるのはよそう」
「危険回避プログラムにちゃんと追加しとかなきゃ」
「うんうん。第一級に指定しておこう」
「………」
「………」
「………」

 ブツッ!

「………」
「………」
「………」
「…ハッ!!」
「あああーっ!」
「ま、またまた危なかったよ〜」
「もう一度、思い出してプログラム入力するなんてできないよー」
「ひえ〜、ど、どうしよー」
「み、みんな、落ち着くんだっ」
「でもでも、コワイよー」
「うん、怖い〜」
「どうしよう?」
「どうしようって…どーするの?」
「そ、そうだ!記憶データをすり替えようっ」
「記憶データのすり替え?」
「な、なにと替えればいいのさ」
「えーと、そうだ!」
「あっ…」


「「「少佐のエプロン姿なら怖くないぞっ!!」」」


「いやあ、ピンクのエプロンって、少佐、似合うもんだね〜v」
「うん、悪くないよね」
「いつもと違う感じがするする〜」
「ぼくとしては白のエプロンの方が似合うと思うな」
「うんうん、そうかも〜」
「ねえ、トグサさんはどう思う?…ってあれ?」


「「「しょ、少佐っ!?」」」


「おまえたち、一体なんの話をしているんだ?」
 鋭く睨みをきかせて佇む女性を前に、タチコマたちは蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。



END


2004/4